◆2009年09月 ◆2009年10月 トップ ◆2009年11月
全文を読む
少しずつ冷気を帯び始めた、砂漠の風。 サラは、全く寒さを感じない自分の身体を不思議に感じつつ、夕暮れに染まる世界を突っ切るように飛んで行く。 寒さどころか、女神モードが強くなると、壁をぶち破っても痛くないしお腹も減らず喉も乾かない。 便利な反面、人としての感覚が鈍くなる気がする。 この翼に頼らず、大地を踏みしめて歩いたときの感覚を、サラは思い出した。 特に苦しかった、最初の旅のことを。 踏みしめ...全文を読む
Author:AQ(えーきゅー) 細々と小説書いてます。
このブログをリンクに追加する