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第五章(44)野獣のくちづけ

2009.10.31【 第五章 砂漠に降る花

  砂漠の国でも、オアシスの国でも、王族……特に国王ともなれば、神と同等の存在と思われている。 武道会で登場した王族たちに熱狂する人々の姿は、記憶にも新しい。 彼らの期待に応えるべく、国王は自分の弱さを押し殺しながら生きてきた。 ただ、国のためだけに。 そんな“理想の国王”という殻を破った素の国王が、人としてどんなに魅力的に映っているのか、きっと国王自身は知らないのだ。 国王は...全文を読む


第五章(43)希望の光

2009.10.31【 第五章 砂漠に降る花

  ずっと夢見ていた、母との再会。 もしもその時が来るとしたら、絶対泣いてしまうと思っていた。 怖いテレビを見てしまった幼い子どもの日のように、自ら母の胸に飛び込んで。 涙と鼻水で顔をぐしょぐしょにしながら、全身全霊で甘えるのだと。 それなのに……いったいこの混沌っぷりは何なんだろう?「さ、言いなさい。“もう人のこと指さしたりしません”って」 数か月のブランクを全く感じさせず、...全文を読む


うちのお兄ちゃんを紹介します 4.火曜夜/5.水曜夜/6.金曜夜

2009.10.31【 うちのお兄ちゃんを紹介します

 4.火曜夜 そうして始まった、キモい兄改造計画。 私が渡した諭吉三枚と、兄の虎の子である稲造一枚を合わせて、予算は三万五千円。 貴重な原資を浪費させないために、まずは計画書を作らせてみた。協力してくれたのは、兄曰く“ナウい”友人代表の佐藤さん。名前からはまったくナウさが想像できない……というのは、自分の名字である斉藤を棚に上げ過ぎだろうか。 しかし、コピー用紙に記されたその達筆な計画書を見て、私は思わ...全文を読む


うちのお兄ちゃんを紹介します 2.月曜夕方/3.月曜夜

2009.10.31【 うちのお兄ちゃんを紹介します

 2.月曜夕方『まずは十四日間お試しください。あなたの素肌、きっと変わる……』 CMの甘い囁き声をバックミュージックに、天然パーマの後ろ頭がくるりと回転した。「おお優奈、おかえりー」「ただいま……」 肺胞がきゅうっと縮むほど長い溜息をつきながら、私は二人掛けのソファにふんぞり返るその男……兄の健一から目を逸らした。「今日も母さん遅くなるらしいぞ。飯どっか食いに行くか?」 千円札を数枚、ひらひらと振って見せ...全文を読む


うちのお兄ちゃんを紹介します 1.月曜昼

2009.10.31【 うちのお兄ちゃんを紹介します

 「えーっ、また別れたのっ!」「うわぁ、今回も早かったねぇ。まだ一週間でしょ?」 女子二人に、キスを奪われんばかりに詰め寄られた私、斉藤優奈《さいとうゆうな》は、一歩二歩と後退してトイレの壁に背中をくっつけた。 ここは校舎最奥の女子トイレ。お昼休みの残り十五分を、人気の少ないこの場所で過ごすのが最近の日課だ。 現在高校三年の秋。私たち三人は、ラッキーなことに推薦で進路が決まった。といっても試験(面接...全文を読む


うちのお兄ちゃんを紹介します あらすじ

2009.10.31【 うちのお兄ちゃんを紹介します

 女子高生の優奈は、王子様を求めるピュアな乙女。理想が高すぎてなかなか彼氏ができない。そんな優奈がひた隠しにする存在が、キモイ兄・健一だった。兄を紹介せよと友達に迫られた優奈は、兄の改造計画を実行した!※ツンデレ妹が主役の、ポップで笑える学園ラブコメです。恋愛+成長がテーマ(特にキモ兄の変身が肝)なので男性の方もどうぞ。本編完結済。番外編忘れた頃に更新予定。(今後番外編でPG12になる可能性あり)【2009....全文を読む


第五章(42)砂漠に降るもの

2009.10.28【 第五章 砂漠に降る花

  オレンジから濃い朱色へと移り変わる光の中、長い影を揺らめかせながらこちらに近づいてくる国王。 背負った光が大柄な体躯を縁取り、生命力みなぎる鳶色の瞳は好奇心に満ち溢れている。 サラの隣に立つクロルが持つ、少年らしい線の細さは一切感じられない。 なのに、内面のナイーブさは瓜二つと言って良いくらいそっくりだ。 当然、それは誰にも分からないように、心の奥にしっかり隠されているのだが。「物語の終わりが近...全文を読む


第五章(41)青いダイヤ

2009.10.16【 第五章 砂漠に降る花

  乾いた大地を力強く蹴り、小石を飛ばす蹄の音。 そして、ガラガラと回る鋼鉄の輪。 サラ自身二度ほどお世話になったことのあるその耳慣れた音に、ふふっと機嫌よさげに笑いながらサラは提案した。「ヘイ、ジュート! あの人たちと合流しよ? もう近くまで来てるみたい」 一度言ってみたかった、ビートルズ風の呼び方をしながら、サラはアメリカンに親指を立ててウインクする。 ジュートは一瞬目を見開いた後、遠く砂煙の微...全文を読む


第五章(40)運命の輪

2009.10.15【 第五章 砂漠に降る花

  着実に沈みゆく太陽に目を細め、なんとか冷静さを取り戻したサラ。 涼しげな笑みを浮かべているジュートと、相変わらずうつむき加減で苦しげな呼吸を続ける太陽の巫女を交互に見詰めながら、腕組みをする。 ようやく黙りこくった自分の中のサラ姫の代わりに、少しだけ顔を覗かせた女神を引っ張り出す。 まずは、ジュートのことだ。 突然現れたジュートは……やはり闇の魔術を使ったに違いない。 赤い瞳を持つと...全文を読む


第五章(39)砂漠の邂逅(後編)

2009.10.14【 第五章 砂漠に降る花

 「それにしても、あなた……なんていうか“覇気”が無いっていうか……」 サラの言葉は、ついつい辛辣になりかける。 一言でいうと、今目の前に居る『魔女』は、まったく怖くない。 赤い瞳を二つも抱え込んでいるはずなのに、国王の間でサラが感じた、底冷えするような恐ろしさの欠片も感じられない。 こうして完全に“女神”となったサラにとっては、鼻であしらえる小物でしかな...全文を読む


第五章(38)砂漠の邂逅(前編)

2009.10.13【 第五章 砂漠に降る花

  少しずつ冷気を帯び始めた、砂漠の風。 サラは、全く寒さを感じない自分の身体を不思議に感じつつ、夕暮れに染まる世界を突っ切るように飛んで行く。 寒さどころか、女神モードが強くなると、壁をぶち破っても痛くないしお腹も減らず喉も乾かない。 便利な反面、人としての感覚が鈍くなる気がする。 この翼に頼らず、大地を踏みしめて歩いたときの感覚を、サラは思い出した。 特に苦しかった、最初の旅のことを。 踏みしめ...全文を読む


第五章(37)融合

2009.10.06【 第五章 砂漠に降る花

 「さて、どうしよっかなぁ」 サラは再び、二つの選択肢の前に立たされていた。 一つは、サラ姫の目覚めを促すこと。 もう一つは、消えた太陽の巫女を追うこと。 いずれにしても、もう回りだしてしまった運命は止まらない。 サラにできることは、ただ一つ。「自ら死を選ぶ者を、止めるだけ……あとは、見守ることしかできない」 地球とこの世界とは、風景も人の姿形も、本当によく似ている。 大きく異なるのは、...全文を読む


第五章(36)魔術師の望んだ未来

2009.10.04【 第五章 砂漠に降る花

  サラが、最後に立ちはだかったその扉をぶち破ったときには、もう全てが終わっていた。 女神が見せたとおりの映像が、トレースしたように寸分の狂いも無く具現化されて。 散らかり切った室内。 仰向けに倒れ、固く瞳を閉じた美しいサラ姫。 サラ姫の足元に覆いかぶさるように、うつぶせで倒れたカナタ王子。 白い布を幾重にも巻きつけた、この国の王子だけが着ることを許されるその服が、溢れだす血を受け止めて深紅の布に染...全文を読む


第五章(35)予言の成就

2009.10.02【 第五章 砂漠に降る花

 「ごめんなさい……サラ様、私何も覚えていない、みたいです……」 サラの涙の宝石を、胸の谷間でたっぷり受け止めたリコが、それを慎重に丸めた手のひらへと移動させる。 作業が終わると、リコは顔を赤らめてもぞもぞと腰を動かした。 絵画の女神そっくりなサラを見て、その腕に抱きしめられているとなれば、落ち着かないのはごく当たり前のリアクションだろう。 サラは「もう大丈夫ね」と呟くと、翼...全文を読む


第五章(34)命を繋ぐ光

2009.10.01【 第五章 砂漠に降る花

  リーズは、それを奇跡だと思った。 すれ違いざま、ほんのわずかに見えた彼女の横顔は……誰よりも綺麗だった。 初めて会ったときから、ずっと腕に抱いていたいと思った、小さくて笑顔の可愛い女の子。 瞳を閉じ、苦しげな呼吸を繰り返す姿は、似合わないと思った。 いつも、自分の傍で笑っていて欲しかった……。「リ……コ……?」 自分のすぐ後ろで力なく横たわっていた...全文を読む


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さよなら、マルオ君。 (2)
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第二章 王城攻略 (37)
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第五章 砂漠に降る花 (52)
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