喉ニ小骨ガ

AQのオリジナル小説置き場「喉ニ小骨ガ」へようこそ。初めてのお客様は、最新記事の『歩き方』をご覧ください。

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「喉ニ小骨ガ」の歩き方(作品一覧)

未分類


ご訪問ありがとうございます。このサイトは、AQのオリジナル小説置き場です。
作品数が多いので、この解説から気に入った作品を見つけてくださると嬉しいです。

<最近のトピック>
【2016.5.15】回文短歌集『めぐる季節の回文短歌』発売日決定。6月25日から。
【2015.8.14】リアリスフィアエンディング曲『竜の背中に別れのキスを』にて作詞担当。
【2015.6.30】第2回ライト文芸新人賞MFブックス部門にて『リアリスフィア』が一次通過。(二次落選)
【2015.6.26】第17回エンターブレインえんため大賞にて某作品が一次通過。(二次落選)
【2015.2.13】第2回集英社ライトノベル新人賞にて某作品が一次通過。(二次落選)
【2014.12.12】第七回野生時代フロンティア文学賞にて某作品が一次通過。(二次落選)
【2014.11.11】第十二回北日本児童文学賞にて『ボクが猫になった日』が最終選考へ。(落選)
【2014.10.18】ボカロ動画とのコラボ小説『リアリスフィア ~竜は孤高の花を望む~』、小説家になろうで連載スタート。
※これより前のトピックは個人ブログの『お知らせ&歴史』に残してあります。

<ざっくりカテゴリ分け>
1.メイン作品『砂漠に降る花』(恋愛FT・大長編・本編完結済・黒歴史にて改稿準備中)
2.真のメイン作品『春夏秋冬』(現代恋愛・長編)
3.完結作品その1『うちのお兄ちゃんを紹介します』(青春ラブコメ・長編)
4.完結作品その2『チビ犬とムツゴロウの恋愛事件簿』(学園ラブコメ・長編)
5.掌編シリーズ『一分間のラブストーリー』(恋愛・掌編)
6.その他『掌編』&『短編
7.回文『回文(短文・詩・小説) 本編』※別サイトに独立。

<各作品について>
書き上げた順に並べて、簡単な解説をしてみます。後半に行くほど完成度高め?
(ボツ作品の黒歴史も記してあります。ご参考までに……)
※一部『PG12(12才以下の方は親御さんに許可を)』『R15』の作品もございます。
また、初期作品は書式がケータイ仕様(スカスカ)だったりします。
アップ:最近アップした作品 おすすめ:作者が個人的に気に入っている作品

0.『砂漠に降る花』(恋愛FT・大長編・PG12・本編完結済):異世界に召喚された美少女が、予言された結末を蹴飛ばすために、戦ったり恋しつつ成長していく王道恋愛ファンタジー。(理想の“異世界トリップ”作品を書きたいという妄想が詰まった一品。まさかこんなに長くなるとは……文庫本4~5冊分くらい?)

1.『探し物』(ホラー掌編・PG12):田舎の駅前で探し物をする少女。たまたま声をかけられた通りすがりの女は、少女の探し物を手伝うことになったが……。(微グロ描写注意。ハッピーな続編『拾い物』と合わせてどうぞ)

2.『画期的○○○○』(SF風掌編):ザンコクな神がシハイするこの世界。仲間たちが次々と倒れる中、ついに死を覚悟した彼の身に起こった奇跡とは……?(一見SF風……微グロ?キモ?でもコメディです。ディック先生インスパイア系)

3.『拾い物』(ファンタジー短編):私は昔からいろいろなモノを拾ってきたけれど……まさか人間の女の子を拾っちゃうなんて!ホラー短編『探し物』続編です。(コメディ&キラキラファンタジー短編。『探し物』との落差をお楽しみに)
【2009.6】アルファポリス『WebコンテンツPickUP』ファンタジー部門に掲載!

4.『ドメスティックバイオレンス○○』(恋愛短編・未公開):ケータイ小説風恋愛モノ。その後ホラーにリニュして公開(No.16)

おすすめ
5.『チビ犬探偵の恋愛事件簿』(ラブコメ長編):デカイ男子サヤマに“チビ犬”とからかわれる私に、突然起こった小さな事件……クラス中を巻き込む、サヤマの推理が始まった!(ライトな謎解きをベースに進むベタ甘ラブコメ。続編不定期UP ※2014.7改稿版公開)

6.『エロマゲドン』(SFコメディ掌編・PG12):美しい森と泉のある平和な星。敵から星を守る“ドーム”の弱点がついに見破られ……世界最後の日、一人のシスターが立ち上がる!(本格派風SF+ありえないエロの融合を狙いました。ひたすらアホ・シモ・B級……覚悟を)

7.『私は○になりたい』(SF風短編・未公開):「コミカルなネタをシリアスに」という課題で撃沈。(吹っ切れたら公開)

8.『ニガダマ』(現代文学掌編):うな重や、ああうな重や、うな重や。うなぎを愛する男と店主の物語。一分間のうなぎ愛&人間愛ストーリー。貴方もこれを読んだ後、きっとうなぎが食べたくなる……。(元々は恐ろしい不条理ギャグでした。2009.12全面改稿し、いぶし銀な作品へ激的チェンジ)

9.『1人よがりの公募生活』(コメディ掌編・未公開):「1Pで物語を作る」というチャレンジ1作目。現在お蔵入り中。

10.『冷蔵庫にゆずシャーベット』(恋愛掌編):「冷蔵庫にはいつも、ゆずシャーベットが入っていた」私と彼のアイスをめぐる甘い生活……その結末は?1分間のラブストーリー。(『1Pで物語を作る』というチャレンジ二作目。夏向きのひんやり系です)
【2009.6】某小説サイト様で、高評価いただきました。(辞退により未掲載です)

11.『夏休みの計画~目指せ、熱湯甲子園!~』(ラブコメ掌編):夏休み直前、学園のアイドルに告白した野球少年。しかし彼女は『特殊な性癖』の持ち主だった!タッチ好きに贈るアホラブコメ。(電撃LLお題『夏休みの計画』用作品。軽くてポップな正統派学園ラブコメです。『チビ犬』スピンオフ)

12.『マグカップにキャラメルティ』(恋愛掌編):『甘い生活~一分間のラブストーリー~』シリーズ。ひたすら甘い新婚生活。『拾い物』のスピンオフでもあります。

13.『トーストにピーナツバター』(恋愛掌編・PG12):「トーストにピーナツバターは幸せの象徴」私と彼の朝食をめぐる甘い生活。それが崩れて……1分間のラブストーリー。問題作。(『3Pで物語を作る』という課題にチャレンジ。濃厚ドロドロ系)※リベンジ作『トーストに、何つける?』をお口直しにどうぞ。

14.『チビ犬探偵のささやかな抵抗』(ラブコメ短編、№5続編):目の前には、ABCの選択肢……ターゲット・サヤマの目を盗んで調査を進めるチビ犬探偵の出した結論は?(ライトな謎解き(未満)のベタ甘ラブコメ。男と女のラブゲーム風に)

15.『悪魔なサンタにお願いを』(ライトホラー短編):恋人・マリアから逃げ出した俺は、奇妙な人物に出会う。人間の黒い夢を叶えると言われ、願いを告げてしまった俺の運命は……?(限りなく怖くないホラー作品。黒夢の『少年』という曲へのオマージュあり)
【2009.8】某小説サイト様で、高評価いただきました。ありがとうございます!

16.『ドメスティックバイオレンス弁当』(恋愛ホラー短編・PG12):私には大好きな彼がいる。名前はナオキ。一緒に暮らせるなんて夢みたいだと思ったけれど、いつしかその甘い夢は悪夢へと変わり……。(社会問題である『DV』をライトに取り上げました。携帯小説風の味付け)
【2009.8】某サイト様の夏ホラー企画で8位入賞しました。感謝!

17.短編(正統派ラブ話。改稿し№37へ)

18.短編(正統派ギャグ話。改稿し№26へ)

19.『そうして二人は月を見上げる』(恋愛掌編):「月が綺麗ですね」と問われたら、どんな返事をしますか?『会話文だけで物語を作る』の課題作。1分間の渋めラブストーリー。(『1Pで物語を作る』という課題+会話文のみという難題に挑戦。やや大人向け?)

20.『トーストに、何つける?』(恋愛掌編・PG12):ドロドロ系問題作『トーストにピーナツバター』のライト(アホ)版。ストーリーの主軸は変えず、どこまでアホにできるかという挑戦でもありました。

21.恋愛短編(改稿後UP予定)

22.『赤い花』(サスペンス風掌編):男のYシャツに咲くルージュの赤い花。それを見た女はついに凶行を……!1分間のドロドロラブストーリー(?)二人称にも初挑戦。(王道ショートショートです。昭和歌謡に出てくる『耐え忍ぶ女』をイメージしつつどーぞ)

アップ
23.『凡人・大木広人の事件簿 ~密室、消えたP&Uの謎~』(ミステリ風アホ短編):平凡な少年に突然襲い掛かる、謎の密室事件。「犯人は誰?」とか考えずに読んで欲しいアホ話。アルファポリス『青春大賞』参加作。

おすすめ
24.『うちのお兄ちゃんを紹介します』(青春ラブコメ長編):乙女な女子高生・優奈がひた隠しにする存在が、キモイ兄・健一。兄を紹介せよと友達に迫られた優奈は、兄の改造計画を実行した!(ツンデレ妹が主役の少女小説風ラノベ。恋愛+成長がテーマ(キモ兄の変身が肝)です。番外編不定期更新)
【2009.10】某小説サイト様で高評価いただきました。ありがとうございます!
【2009.11】アルファポリス青春小説大賞応募作。7位→最終選考へ。感謝!

25.恋愛短編(そのうちアップ)

26.『ささやかすぎる贈り物 ~重なる想い~』(恋愛掌編):幼馴染の正二と桜子。時代が二人を引き裂くその時、約束の代わりに交わした贈り物は、時を重ねて……。一分間のラブストーリー。電撃LL課題作。落選しましたがお気に入りの掌編です。

27.『四泊五日グルメな子猫ちゃん体験ツアー』(コメディ短編)彼女と喧嘩して引きこもるヒデキ。生意気な飼い猫ゴローを世話する彼に、突然の悲劇が……!笑って泣けるギャグ猫コメディです。(猫愛たっぷりの濃厚な一品。『砂漠に降る花』の番外編1ポジション。単品でも読めます)アルファポリス『ファンタジー大賞』参戦。

28.微エロ掌編(投稿用。落ちたけど恥ずかしいので非公開)

29.『七両目のリンゴ』(恋愛短編):「内気な私の初恋は、三角関係で出発。終着駅はどこ?」電車というお題で書いた、少女漫画風の恋愛短編。糖度高めの身悶え系……。
【2010.2】ジョルダン・読書の時間』に投稿し、決勝進出&第ニ位に。感謝です!

30.『ささやかすぎる贈り物 ~奇跡の花~』(SF掌編):造花を作る男。守るべき家族のために耐え続けた結果、それが“奇跡の花”となり……どんでん返し系SF掌編。電撃LL『ささやかすぎる贈り物』課題作。ディック先生インスパイア系です。

31.『朝から、プリン。』(恋愛掌編):美味しい朝ご飯が並ぶのに、なぜかプリンを食べる彼と私。その理由は……?一分間のラブストーリー。甘くとろけるほのぼの風味。(『3Pで物語を作る』の挑戦作。愛が欲しいお独り様は、泣いてください)

32.恋愛短編(完成度的にボツ中。改稿後公開)

33.ホラー短編(完成度的にボツ中。改稿後公開)

34.『シャイニング☆ドラゴン』(FTラブコメ短編):突然異世界に召喚された主人公。なぜか『光龍の花嫁』として世界を救うハメに……ナンデナンデ?王道要素てんこ盛りの、ベタベタRPG最強ハーレム風ラブコメ。「ドリフ」のパロディも少々。(『砂漠に降る花』スピンオフ。単品でも読めます)※2010.7.10再公開

35.『そして私は、夢をさがす』(現代青春掌編):仕事で悩む由子に、自分の愚痴ばかりぶつけてくる実家の母。由子の心はついに壊れて……「夢中で頑張る君へエールを!」がテーマの小説です。(『電話』というお題で書いたハートフルな現代モノ。ある意味私小説?)
【2010.2】某サイト様の『職業小説企画』に参加しました。

36.『サクラサク ~嘘の代償~』(恋愛サスペンス掌編):電撃LL『サクラサク』ボツ作品。ドメスティックバイオレンス弁当番外編扱いですが、単品でも楽しめます。
【2010.1】某小説サイト様で高評価いただきました。ありがとうございます!

アップ
37.『春夏秋冬』(恋愛長編):情熱的な香夏、不器用な秋都、一途な千晶、臆病な理久。巡る季節と移り変わる恋心。高校生四人の恋愛群像劇です。胸キュンじれじれ。(完結。なろうさんで完全公開中)
【2010.2】アルファポリス恋愛小説大賞応募作。おかげさまで大健闘!(最終候補次点に残りました)
【2010.7】某小説サイト様で高評価いただきました。ありがとうございます!
【2013.2】アルファポリス恋愛小説大賞にて、最終候補に!

38.サクラサク(恋愛短編):春夏秋冬の『秋』主人公のお兄ちゃんが主役。春夏秋冬の番外編として公開

39.『スケバン女侠、お京が行く!』(コメディ掌編):敵のアジトに潜入した“ビー玉のお京”は、不気味な般若面の男と対峙する――アホさ爆発の任侠シモ系コメディ。昭和のスケバン系作品・大映ドラマが好きな方にお勧め?(R15程度の下ネタ有)

40.『すきま風』(現代掌編):寒い冬も、子猫のチャコとこたつがあれば私は幸せ。そんな甘い生活が突然……。一分間の猫ラブストーリー。猫が好きな方にぜひ。半分ノンフィクションです。
【2010.3.15】アルファポリス『WebコンテンツPickUP』コーナー(現代文学)掲載!

41.『放課後レクイエム』(現代短編):大人しい優衣は何故いじめられているのか? それを見殺しにする遥は、一つの矛盾を抱えていて……女の子のキレイでドロッとした世界。(短編バージョン『雪に咲く花』仮公開中。いずれ三部作に改稿予定です)

42.ギリエロ恋愛掌編(いずれ改稿して公開)

43.『サクラサク~図書館の君~』(恋愛掌編):図書館で正面の席に座る美少女に振り回される、受験生の俺……彼女は神様が遣わした悪魔なのか? 電撃LL『サクラサク』応募作。ペンネーム五十八十喜(ごとうやそき)です。
【2010.4.10】第12回『電撃リトルリーグ』にて、最優秀賞をいただきました!

44.現代ファンタジー長編(手直し後公開)

45.『パーフェクトスター・パーフェクトスマイル』(ラブコメ短編):一見普通の女の子・真咲が、なぜか俺様な生徒会長のペット扱いに! 砂漠の番外編(パラレルワールド)ポジション。改稿中につき期間限定公開です。

46.『とっておきの物語~幻想ふぉとぐらふ~』(FT掌編):写真命の主人公が死を決意したとき、現れたのは……? 電撃ML応募作。ペンネーム五十八十喜(ごとうやそき)です。

47.異世界ファンタジー短編(某所夏祭り用作品。手直し後公開)

48.現代ラブコメ短編(手直し後公開)

アップ
49.『初恋』(現代恋愛掌編):田舎の中学に転校してきた優は、一人の少年と出会う。多感な少女の淡い初恋を描いた一分間のラブストーリー。フェリシモ文学賞投稿作。

50.『ミレニアムベビーな魔王さま!』(ラブコメ掌編):隣人のまお――自称『魔王』が、勇に降りかかる『不幸な予言』を伝えにきて……? 電撃LL『ミレニアム○○』投稿作。

51.SFホラー短編(某所ミニ企画用ボツ。手直し後公開)

52.『さよなら、マルオ君。』(現代ホラー短編):いじめられっこのクラスメイト・マルオが、突然豹変し……? 某所ミニ企画優勝作。三部作になる予定。
【2011.5】アルファポリスホラー小説大賞、最終選考へ。感謝!

53.『天使の雲子(ウンコ)~Cloud Baby Cupido~』(恋愛短編):大事な大学受験の朝、突然『便秘が治った』雄太は、コンビニで用をたす。すると、可愛い少女が雄太を追いかけてきて……? pixiv小説『三分間のボーイミーツガール』応募作。

54.『Fairy tale ~微笑む君に、小さな花を~』(恋愛短編):僕が学校へ通う理由は、小さな花壇と小さな花、その花を見たいと言ってくれた彼女のため。しかし突然の悪意が、僕を死へと導いて……。pixiv小説『三分間のボーイミーツガール』応募作。
【2010.11.1】pixiv小説企画、一次通過しました。
【2010.12.19】二作の素敵イラストいただき、二次選考終了しました。

55.ラブコメ掌編(電撃LL用→長編化予定)

アップ
56.『レイニーデイ ~雨音に魔法をかけて~』(ラブコメ掌編):一(はじめ)は、隣の席の明るい美少女、愛のことが気になる。ある雨の日、愛に『魔法の飴』をもらった一は、同じく魔法を使って恩返しをするのだが……。電撃LL『レイニーデイ』投稿作。
【2011.4】某小説サイト様で高評価いただきました。ありがとうございます!

56.異世界FTラブコメ(講談社ラノベ用。2012年夏あたり公開)

57.『(仮)ながの』現代FTラブコメ(GA一次通過作。なろうにて公開中)

58.現代恋愛掌編×2(フェリシモ用。来年公開)

59.現代FTラブコメ(脱スランプ用。そのうち公開)

60.回文ラノベ(公募中。落ちたら公開)

61.『(仮)つぼてんちゃん』現代FTラブコメ(公募中。落ちたら公開)

62.『ヘビのおんがえしっ!』(ラブコメ掌編):突然空から落ちてきた一人の美少女。「私はヘビです。恩返しに来ました」といって、彼女は願いを言うよう迫ってきたのだが……? 年賀小説。

63.『ちょこ×しん!』(現代ラブコメ短編):ラ研タッグ企画用短編。
【2013.2】某小説サイト様で高評価いただきました。ありがとうございます!

64.『(仮)ホウキ』異世界FTラブコメ(公募中。落ちたら公開)

65.『(仮)四重奏』現代青春ミステリ(公募中。落ちたら公開)

66.『ニコポナデポ』異世界FTラブコメ(なろうさんにて公開中)

67.『とっておきの物語』現代ラブコメ掌編(ラ研掲載)

68.『(仮)黒歴史』異世界FTラブコメ(公募向け執筆中。落ちたら公開)

69.『へびのおんがえしっ』の続編。年賀小説(なろうさんに掲載中)

70.『ボクが猫になった日』童話祭り参加作。公募最終選考作。(なろうさんに掲載中)

71.『(仮)デンパ』現代FTラブコメ(公募向け。落ちたら公開)

72.『リアリスフィア』ボカロ企画長編。(なろうさんに掲載中)

73.『ヘビのおんがえしっ!3 ~ひつじ年バージョン~』年賀小説の完結編。(なろうさんに掲載中)

74.『SPRiT(スプリット)』SF掌編。(なろうさんに掲載中)

75.『君に捧ぐ永遠』現代ファンタジー中編。さやちゃん吸血鬼企画向け。(なろうさんに掲載中)

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初恋 本編

初恋


 ゆらゆらと、笹舟が流れていく。
 降り注ぐ日差しを跳ね返し、さざめくたびに色を変える水面。黄緑色の小船が、そよ吹く風に煽られ小川をゆっくりと下る。頼りなげなその様を見て、優《ユウ》は目を細めた。水に沈むまいと抗う健気さに、心がとらわれる。
「ユウ、あんまり乗り出すと川さ落ちっぞ」
「大丈夫だよ」
 優は隣を歩く少年――恵司《ケイジ》に笑いかけた。
 梅雨の晴れ間の太陽は、雲に隠され続けたうっ憤をはらすかのように、強烈な熱をまき散らす。およそ運動とは縁のない恵司は、川べりの道を十分ほど歩いただけですっかり汗だくだ。皆が半袖の体操着で通学する中、恵司は長袖のワイシャツにネクタイという校則通りのいでたち。第一ボタンまできっちり止めたシャツに、恵司の性格が表れている。
 ……全く、見ているこっちが暑苦しい。
 優は涼しげに波打つ川面に視線を戻すと、無邪気に微笑んでみせた。
「でもさ、入ったらきっと気持ちいいよ?」
「バカだなぁ、こんなどぶ川ば入って、気持ちいいわけねぇべや」
 吐き捨てるように告げる恵司。優は心の中で「うちの近くの川はもっと黒くて臭い、本物のどぶだったよ」と囁いた。
 優の胸に蘇る、生まれ育った街。灰色のアスファルト、生温いビル風、車の排気ガス。
 今視界に映るのは、見渡す限りの緑だ。
 優がこの町へ移り住んで、早一ヶ月。前の街と比べては「全然違う」と驚嘆の声をあげていた優は、気付かなかった。素直過ぎるその言葉が、周囲を傷つけていたことを。
 中三の夏。季節外れの転校生に、憧憬の眼差しを向けていたクラスメイトは、数日で態度を一変させた。優を『都会モン』と呼び、仲間の輪から締め出した。優は無口で大人しい生徒として、再出発せざるをえなかった。
 完全な孤独ではないことが、不幸中の幸い。先に皆の輪からはみ出していた生徒が、優を受け入れてくれた。それが恵司だった。
『――その本、俺も読んだ。面白れぇべ』
 休み時間を無言で過ごすようになり、三日目の朝。寂しさに耐えかねた優は、逃げ場を求めて一冊の文庫本を開いた。父の本棚から適当に抜いたその本は、あっという間に優を別世界へと連れ去った。だから優は、突然耳元で響いた低い声に、心底驚いたのだ。
 そして、戸惑ったのは優だけではなかった。優を遠巻きに眺めていた生徒たちが、一斉にざわついた。その反応を見た彼は「何でもねぇ」と呟き、すぐさま優から離れていった。
 彼がいわゆる〝村八分〟扱いの男子ということは、優も知っていた。でもそのときの優にとっては、小柄でやせっぽちで平凡な顔立ちの少年が、救いの神に見えた。
 放課後、優が下駄箱を開けると、折り畳んだルーズリーフがあった。『本の話がしたい。伊瀬川の中橋の下で待ってる』――優は差出人を思い浮かべ、一人笑みを漏らした。皆の悪意が優に飛び火しないように……そんな気遣いに胸が熱くなった。
 川沿いの土手を下ると、群生する隈笹の陰に文庫本を手にした恵司がいた。教室とはうって変わり、優に屈託ない笑みを向けてくる。優も笑顔で手を振った。たいした自己紹介もせず、そのまま読書談義に興じた。恵司の放つ言葉は、どこか都会の匂いがした。
 この町は素朴過ぎる。優や恵司などの〝頭でっかち〟な子どもは、それだけで周囲から浮いてしまうのだ……優はそう結論付けた。
 それから優は、恵司との距離を少しずつ縮めていった。ただ恵司は『学校では俺に近づくな』と優に強く命じた。
 時折恵司は大柄な男子に取り囲まれ、罵声を浴びせられていた。優にできるのは、唇を噛み目を伏せることだけ。空しさは、恵司と川べりを歩く時間で埋めた。
 恵司は、初めて声をかけてきたときから優にやさしい。今もそうだ。ぼんやりと笹舟を追う優が砂利に躓くのを見るや、太めの眉をくっと寄せぶっきらぼうに言い放つ。
「この川、浅そうに見えっけど、場所によっては意外と深ぇんだ。水も冷やっこいしな」
「ふーん?」
「油断すっと、本当に落ちて風邪ひくぞ」
 優を気遣う台詞とそぐわない、川面をねめつける鋭い眼差し。優はその意味を悟った。
 恵司は、この川に落ちたことがあるのだろう。いや、落とされたのかもしれない……。
「そっか、じゃあ諦めよっと」
 哀しみを胸に秘め、優は明るい声をあげた。
 キラキラ、光る水面。
 ここに飛び込むことができないのなら――
 優はくるり、と身体を反転させた。お下げ髪が肩先で弾み、膝丈のスカートが翻る。
 恵司の正面に立ち、眩い太陽を背に、笑う。
「ケイ、夏休みになったら、海に行こうよ!」
 手の平を差し出す優。恵司は優の瞳をまじまじと見つめ……そっと、その手を握った。


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【後書き】補足&作者の言い訳(痛いかも?)です。読みたい方のみ反転を。
(携帯の方は「テキストコピー」でたぶん読めます)
去年のフェリシモ落選作です。一年寝かせて公開……読み直したんだケド、これはこれでいいような気がしたので、改稿せずそのまんまです。この作品ですが、テーマそのものを『三分間のボーイミーツガール』に転用(男子視点のラノベに加工)してみました。それくらい好きなネタです。イジメとかリアルにぶち当たると重苦しいものですが、それに屈しないことが幸福への一歩という気がして。救いはどこかにあるんだよ、というあたりも大事なメッセージですな。(……と、たまにはまぢめなことも言ってみる。(* ̄┏Д┓ ̄*)ゞ ※ちなみにこの話は、物書きオフのネタでもありました。「一人一作掌編作ってくるよーに!」という苛酷な指令の元に集結し、薄暗いカラオケボックスで十名ほどが回し読みしたという思い出がw その時「この話BL?」という意見もあったのですが、読み返すとそんなニオイがしないでもない……一応ラストに、優がスカート姿晒してるんだけど、なぜか途中まで性別不詳で書いてた。たぶん叙述トリック癖がついてるんだと思う。もしくはBL癖が。←

初恋 あらすじ

初恋


田舎の中学に転校してきた優《ユウ》は、恵司《ケイジ》という少年と出会う。
周囲から浮いてしまった二人は、自然と距離を縮めて……。
淡い初恋を描いた、一分間のラブストーリー。
(フェリシモ文学賞応募作。テーマは『万華鏡』。原稿用紙5枚分)

→ 【本編へ
→ 【Index(作品もくじ)へ

四泊五日グルメな子猫ちゃん体験ツアー あらすじ

四泊五日グルメな子猫ちゃん体験ツアー


大学二年の夏休み。彼女のヒロミと喧嘩して引きこもる、ヘタレ男子・ヒデキ。
生意気な飼い猫ゴローを世話する彼に、突然の悲劇が……!
笑って泣けるギャグ猫コメディです。

サクッと読めるラノベ風味。(原稿用紙100枚程度)
一部猫の生態描写(シモ系・病気)アリ。苦手な方はご注意を……。

※こちらの作品は『砂漠に降る花』の番外編ポジションとして公開中でしたが、内容そのものは本編と全く関係がありませんので、そのまま単品でお楽しみください。

→ 【本編へ

【2011.9】アルファポリス『ファンタジー小説大賞』に参戦しました。応援感謝!


レイニーデイ ~雨音に魔法をかけて~ 本編

レイニーデイ ~雨音に魔法をかけて~


「雨が降ればいいのに」
 窓の外は、今にも泣き出しそうな曇り空。俺は湿っぽい机に頬杖をつき、溜息混じりに呟く。
 願いを聞きつけたのは、神様でも雷様でもなく……隣の席の愛だった。
「一《はじめ》君、雨が好きなの?」
 やや太めな眉の下、つぶらな瞳を真ん丸にして不思議そうに小首を傾げる。その表情は同い年に見えないほどあどけない。ショートの黒髪がサラリと揺れ、天使の輪がキラキラ輝く。
(うぉおおおちくしょお可愛いぜッ!)
 なんて心の叫びは一ミリも漏らさず、俺は冷淡に言い放った。
「や、別に」
 これは行き過ぎた照れ隠し。こんな態度だから、高校に入学して二ヶ月も経つというのになかなか友達ができない。女子に話し掛けられることなど皆無だ。
 この、天然鈍感キャラの愛以外には。
「あ、何か隠してるー。ね、教えて? お礼するから」
「……次の体育、マラソンでダルイってだけ」
「へえ、一君が愚痴ってるの初めて見たよ。ちょっと新鮮!」
 愛は瞳のキラキラ指数を上げ、小柄な身体をズイッと寄せてくる。ヤバイ。これ以上近寄るな。イイ匂い過ぎて鼻血吹く。
「じゃ俺そろそろ行」
「待って、お礼がまだ」
「別にいいって」
「まあ聞いてよ、実は私魔法使いなんだ。今から一君の願いを叶えてあげる! ね、目瞑って三秒数えて?」
 ざわつく教室の片隅、俺は動悸息切れを必死で抑えつつ目を閉じた。と、耳をくすぐる愛の囁き声。
「さん、に、いち」
 ――コツン、コン、コン。
「……へ?」
 俺のつむじにぶつかり、机の上で二回バウンドしたそれは。
「えへっ。『飴が降りました』……なんて」
(うぁあああ可愛いっていうかもう!)
「ばぁか」
 俺は苦笑と共に立ち上がり、駄洒落魔法使いの頭を軽く小突いた。愛がむうっと唇を尖らせるから、仕方なく飴玉を口に放り込む。
 キュンと甘酸っぱいレモン味。包み紙のイエローがどこか懐かしい。
「あ、美味い」
「でしょ、私のお気に入りなんだッ」
 パアッと明るい笑顔に戻る愛。
 甘い物は苦手だけど……まあ、これなら悪くない。

「うわ、今更かよ……」
 昇降口を出ようとした途端、待ち望んだ雨。激しく叩き付ける雨脚に顔をしかめ、行くしかないかと折り畳み傘を取り出しかけたとき。
 視界の端に、キラキラ輝く天使の輪が映った。
「一君ッ!」
 セーラーのリボンを弾ませて、愛が駆けてきた。「委員会の仕事長引いちゃって」と軽やかな声が届くも、右から左へツツーと抜けていく。
(これは俗に言う『相合傘』フラグッ! いや待て落ち着け俺、残念ながら愛の家とは方向が真逆。「送るよ」ってのもさすがに不自然だ……)
「あ、もしかして一君も傘無いの? 私もなんだ。困ったねぇ」
 そわそわする俺を見て勘違いした愛が、目尻をふにゃんと下げて笑う。今更「傘あるし」とは言い出せない。かといって相合傘は難しく、この傘を貸すと言っても遠慮するに決まってる……だったら。
「あのさ、愛」
「うん?」
「目瞑って十秒……いや、三十秒数えてくれ」
「えっ、一君も魔法使うの?」
 俺が神妙な面持ちで頷くと、愛は恐る恐るというように瞼を下ろした。
 その瞬間、愛の世界は雨音だけになる。そして律儀な愛が「さんじゅう」と呟いたとき、俺の姿は消えているのだ。
 足元に、一本の傘を残して。

「うー……だりぃ、母さん水……」
「傘失くすなんてバカねぇ。次は柄のとこにでっかく名前書いときなさい。『一』って」
「それただの線にしか見えねーし……」
 母さんが「もっと変な名前つけりゃ良かった」と微妙な文句を垂れつつ部屋を出ていく。俺は苦い薬を飲み下しベッドにダイブした。
「うう、無様だ……」
 あんな気障なことをしておいて、翌日風邪で寝込むとは。恥ずかしくてもう愛に合わせる顔が無い……でも、やっぱり会いたい……。
 止むことのない雨音。心地良いまどろみに落ちる俺に、神様はささやかなご褒美をくれた。
 セピアな夢の中に現れたのは、制服姿の愛。
 トレードマークの笑顔は消え、捨て犬みたいな目で俺を覗き込む。
『一君、昨日は魔法の傘ありがとね。だけど……』
 ああ、ゴメン。そんな顔させたかったわけじゃないんだ。
『だって、私のせいで』
 いいって。俺にとっては、愛が濡れない方が大事だったからさ。
 目を真ん丸にした愛が「本当?」と尋ねる。俺は「本当だよ」と素直に答える。教室では言えない言葉たちが、静かな雨音に溶けていく。
『……ありがと。お礼に魔法かけてあげるね。風邪なんてすぐ治っちゃう、特別な魔法だよ』
 聴き慣れた「さん、に、いち」の囁き声。チャリッという包み紙の音。仄かなシャンプーの香り。
 そして――俺の唇にそっと触れた、レモンの甘み。
『一君、大好きだよ……早く良くなってね』


 翌日、すっかり熱が引いた俺が学校へ行くと、なぜか愛は居なかった。
 愛の友人曰く、誰かに風邪を移された、らしい。
 俺は「バカだなぁ」と苦笑し……夕立の中、家とは逆方向に歩きだした。
 口にレモン飴を放り込み、いつの間にか戻ってきた『魔法の傘』を広げて。


※以下、おまけの『初稿バージョン』です。某評価サイトにて「ちゅーは口にするべき」とのご意見を聞く前は「ちゅーはほっぺだっぺ!」と思ってました。飴もシュワシュワサイダーです。こう見比べると、やはり改稿は大事だなぁと思う……おろろろ。(´・┏Д┓・`)


「雨が降ればいいのに」
 窓の外は、今にも泣き出しそうな曇り空。俺は湿っぽい机に頬杖をつき、溜息混じりに呟く。
 願いを聞きつけたのは、神様でも雷様でもなく……隣の席の愛だった。
「一《はじめ》君、雨が好きなの?」
 やや太めな眉の下、つぶらな瞳を真ん丸にして不思議そうに小首を傾げる。その表情は同い年に見えないほどあどけない。ショートの黒髪がサラリと揺れ、天使の輪がキラキラ輝く。
(うぉおおおちくしょお可愛いぜッ!)
 なんて心の叫びは一ミリも漏らさず、俺は冷淡に言い放った。
「や、別に」
 これは行き過ぎた照れ隠し。こんな態度だから、高校に入学して二ヶ月も経つというのになかなか友達ができない。女子に話し掛けられることなど皆無だ。
 この、天然鈍感キャラの愛以外には。
「あ、何か隠してるー。ね、教えてッ。お礼するから」
「……次の体育、マラソンでダルイってだけ」
「へえ、一君にも苦手なことってあったんだ。何でもできちゃう人だと思ってたから、ちょっと新鮮!」
 愛は瞳のキラキラ指数を上げ、小柄な身体をズイッと寄せてくる。ヤバイ。これ以上近寄るな。イイ匂い過ぎて鼻血吹く。
「じゃ俺そろそろ行」
「待って、お礼がまだ」
「別にいいって」
「まあ聞いてよ、実は私魔法使いなんだ。今から一君の願いを叶えてあげる! ね、目瞑って三秒数えて?」
 ざわつく教室の片隅、俺は動悸息切れを必死で抑えつつ目を閉じた。愛の囁き声が耳をくすぐる。
「さん、に、いち」
 ――コツン、コン、コン。
「……へ?」
 俺のつむじにぶつかり、机の上で二回バウンドしたそれは。
「えへっ。『飴が降りました』……なんて」
(うぁあああ可愛いっていうかもう!)
「ばぁか」
 俺は苦笑と共に立ち上がり、駄洒落魔法使いの頭を軽く小突いた。愛がむうっと唇を尖らせるから、仕方なく降ってきた飴を口に放り込む。
 シュワッと弾けるサイダー。包み紙のブルーがどこか懐かしい。
「美味い、な」
「でしょ、これお気に入りなんだッ」
 パアッと明るい笑顔に戻る愛。
 甘い物は苦手だけど……まあ、たまには悪くない。

「うわ、今更かよ……」
 昇降口を出ようとした途端、待ち望んだ雨。激しく叩き付ける雨脚に顔をしかめ、行くしかないかと折り畳み傘を取り出しかけたとき。
 視界の端に、キラキラ輝く天使の輪が映った。
「一君ッ!」
 セーラーのリボンを弾ませて、愛が駆けてきた。「委員会の仕事長引いちゃって」と話し掛けられるものの、右から左へツツーと抜けていく。
(これは俗に言う『相合傘』フラグッ! いや待て落ち着け俺、残念ながら愛の家とは方向が真逆。「送るよ」ってのもさすがに不自然だ……)
「あ、もしかして一君も傘無いの? 私もなんだ。困ったねぇ」
 そわそわする俺を見て勘違いした愛が、目尻をふにゃんと下げて笑う。今更「傘あるし」とは言い出せない。かといって相合傘は難しく、この傘を貸すと言っても遠慮するに決まってる……だったら。
「あのさ、愛」
「うん?」
「目瞑って十秒……いや、三十秒数えてくれ」
「えっ、一君も魔法使うの?」
 俺が神妙な面持ちで頷くと、愛は恐る恐るというように瞼を下ろした。
 その瞬間、愛の世界は雨音だけになる。そして律儀な愛が「さんじゅう」と呟いたとき、俺の姿は消えているのだ。
 足元に、一本の傘を残して。

「うー……だりぃ、母さん水……」
「傘失くすなんてバカねぇ! 次は柄のとこにでっかく名前書いときなさい。『一』って」
「それただの線にしか見えねーし……」
 母さんが「もっと変な名前つけりゃ良かった」と微妙な文句を垂れつつ部屋を出ていく。俺は苦い漢方薬を飲み下しベッドにダイブした。
 我ながら貧弱にも程がある。マラソンと雨の中のダッシュだけで、身体がへばった。
 本当は愛に会いたかった。でも会うのが怖くもあった。駄洒落なんてレベルじゃなく、恐ろしく気障なことをしてしまったから……。
 止むことのない雨音。心地良いまどろみに落ちる俺に、神様はささやかなご褒美をくれた。
 セピアな夢の中に現れたのは、制服姿の愛。
 トレードマークの笑顔は消え、捨て犬みたいな眼で俺を覗き込む。
『一君、昨日は魔法の傘ありがと。だけど一君は……』
 ああ、ゴメン。そんな顔させたかったわけじゃないんだ。
『だって、私のせいで』
 いいって。つか、飴くれよ。それでチャラにしてやるから。
『……わかった。お礼に魔法かけてあげるね。風邪なんてすぐ治っちゃう、特別な魔法だよ』
 聴き慣れた「さん、に、いち」の囁き声。雨音。チャリッという包み紙の音。甘いシャンプーの香り。
 そして――温かく柔らかな何かが、俺の頬にそっと触れた気がした。
『一君、大好きだよ……早く良くなってね』


 翌日、すっかり熱が引いた俺が学校へ行くと、なぜか愛は居なかった。
 どうやら誰かに風邪を移されたらしい。
 俺は「しょうがねぇな」と苦笑し、夕立の中、家とは逆方向に歩きだした。
 口の中にサイダー飴を放り込み、いつの間にか戻ってきた『魔法の傘』をさして。


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